この人と、旅をする Hitotabi

ツアー&イベント

東京・渋谷

2016年1月21日(木)

終了【イベント】
ネパール・ダレデモドーム報告会

『僕らが楽しむことが、誰かの助けになる。』
極地建築家の村上祐資さんが設計した”ダレデモドーム”を、日本各地で小学生から大人まで楽しみながら作り、ネパールの村へ送り届けています。村上さんは、地震の後4回ネパールと訪れ、先日12/9まで最長の2週間滞在していました。ひとたびでも、村上さんと一緒に日本でのドーム作り、11月には11人でネパールの村に届けました。その時の様子など映像を交えながら村上さんがお話します。
「厳しい環境のなかにこそ、僕らが見習うべき『美しい暮らしかた』がきっとある。4月25日、ネパールでおきた大地震。数ヶ月が過ぎた今でも、この国に生きる人たちが置かれている環境は依然厳しい。
だけど震災後に僕がみたネパール。この国の人たちは輝いていた。子どもたちは笑っていて、瓦礫に囲まれながら、しっかりと日常を生きていた。非日常をつくるのは、きっと環境じゃなくて、僕たちの心の土台なんだろう。そんな風にしなやかに毎日を生きている、彼らに寄り添うような住まいを届けたいと思った。
無理をしない、少しだけ背伸びすれば誰でもできる、僕らも楽しめる、支援のカタチ。千羽鶴を折るように、たくさんの人たちの想いが形となって届く、そんな支援のカタチ。手や足を動かせば、きっと心が動く支援ができる。そんな風にネパールという国に寄り添っていけたらと思っています。(村上祐資)」

開催案内

開催日時
2016年1月21日(木)19:30~21:00(19:00受付開始)
会場
アツコバルー(地図は下記参照)
定員
50名
参加費
1,000円
*小学生以下は500円
スピーカー
村上祐資
第50次日本南極地域観測隊 越冬隊員。日本火星協会フィールドマネージャー。Mars Desert Research Station Crew144 クルー。宇宙の基地のありようを考えるため、南極やヒマラヤなど、極地とよばれる厳しい環境のなかで培われる美しい暮らし⸺極地建築のなかに身を置き、探検を続けている。
2010年のネパール・エベレストB.C.での生活より、ネパール地震後にすぐにアウトドア復興支援musubu project代表、大木ハカセ氏と現地を訪れる。自身の設計した簡易ドームテントを仮設住宅として届けることを決意。ドームを“ダレデモドーム”と名付け、日本各地でドームを作り、ネパールの村へ届けている。
協力
musubu project
ダレデモドームについて

分厚い宇宙服を着ての船外作業。作業のための時間や視界は限られ、手先の細かな動きも制約されてしまう。宇宙でつくれる基地は、地球上では子どもからお年寄りまで、「誰でも、迷わず、簡単に、」組み立てられるもの。
そんな基地を開発しようと、僕はこの数年の間、子どもたちの手を借りて試行錯誤をしていました。子どもたちに、大人用のでっかい革手袋をはめてもらい「ここは宇宙なんだよー」なんて遊びを混ぜながら。この『ダレデモドーム』は、そんな子どもたちとのやり取りの延長線上にある、ネパールの大地震で住まいを失った人たちに届ける仮設住居です。
このドーム作りの特長は「金銭の支援をするわけではない」という点です。直接労力を届け、直接現地の人にドームを届ける、ということが他の支援と違うところです。さらにいえば「支援するひとも楽しみながら」。金銭だけの支援なら他にもたくさんあるのですが、こういった支援のかたちは他にはありません。単純にコストの合理性や費用対効果、という視点では測れないと思っています。

会場案内

アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F
tel:03-6427-8048

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極地建築家

村上 祐資
1978年生まれ。南極やヒマラヤなど、極地とよばれる厳しい環境にある美しい暮らし方を探すために、様々な極地の生活を踏査してきた極地建築家。
2008年に第50次日本南極地域観測隊に越冬隊員として参加し、日本の南極観測基地である昭和基地で15ヶ月間にわたりミッションスペシャリストとして地球物理観測に従事。
2013年に The Mars Society が計画を発表した長期の模擬火星実験 Mars160では、三年間にわたる選考を経て副隊長に選ばれ、2017年に地球にある二つの模擬火星環境、米ユタ州ウェイネ砂漠のMDRS基地および北極圏デヴォン島のFMARS基地で、計160日間の実験生活を完遂した。続く2018年のMDRS Crew191 TEAM ASIAでは隊長を務めた。これまでに積み重ねてきた極地での生活経験は1000日を越え、人間が生きることと建築の係わりをひも解く“Inter-Survival”をテーマにした活動は、ワークショップやインスタレーション、執筆活動など多岐にわたる。
特定非営利活動法人フィールドアシスタント代表。公益財団社団法人日本極地研究振興会理事。JAXA「Space Food A」イニシアチブ参画メンバー。POLEWARDSアンバサダー。